ズミクロン 35mm f2、クローム鏡胴。通称8枚玉。カナダ製。222万台、1966年製造。ライツの製品コードは、SAWOM、後に11308。最短撮影距離は0.7m。フィルター径はE39。レンズ単体での重量は179g。
1958年登場のズミクロン 35mmの1stモデル。6群8枚構成の対称型ダブルガウス。絞り開放でのやわらかさを伴った写りが絶妙で、少し絞るとグッと立体感が高まります。絞り込めばやわらかさを保ちつつ鮮鋭な描写へと変化していく、撮影表現に幅のある優れたレンズ。
描写の素晴らしさのみならず、ライツ黄金期の製品らしく、日本人が愛してやまないザ・ドイツ的な機能美あふれるデザインも大きな魅力です。現行のデジタル機に装着しても見事に似合います。8枚玉の人気は変わらず高まるばかりで、年々良い個体も少なくなってきました。
純正フードはITDOO、またはIROOA等が適合します。後の12585や12504も装着可能です。
使用感はほとんど見られず、とても綺麗な外観です。目立ったキズやクモリは見られません。戦後ライツ黄金期のつくりの良さを存分に感じ取れるコンディション。
2026年にフルOH済。絞り、ヘリコイドの操作感はとてもスムーズです。無限遠ストッパーもスルリと滑らかに入ります。距離計連動もバッチリ、ピントも良好です。
ガラスは中玉に強いLED光にかざすと分かる程度の、ごく軽微なコーティング傷み、またごくごく薄い拭き傷が2〜3本見られますが、いずれも実写への影響はまずありません。オリジナルのコーティングも全面残っています。総じてとても良いコンディション。
実写テスト結果も良好でした。8枚玉らしい、上品な柔らかさを伴った開放描写を味わえます。少し絞っていくとコントラストと立体感がググッと高まります。
純正前後キャップが付属します。