オフナー 5cm f1.9。大船光学製。ミランダ専用の44mmスクリューマウントです。4群7枚構成の変形ダブルガウス型。最短撮影距離は1.5フィート(約45cm)。
外観やレンズ構成は、ミランダ用ズノー 5cm f1.9とほぼ同一です。基部のローレット形状が僅かに異なる他は、鏡胴の指標のフォントを含めて外観の特徴は一致しています。本品の絞り羽根は10枚。後のミランダT用ズノー 50mm f1.9の絞り羽根は12枚ですので、この点は異なります。フィルター径は40.5mm。
オールドレンズ研究の名著、「35mm判オールドレンズの最高峰 (2) オールドレンズの診断カルテ 50mm f1.9 と 50mm f1.5」にオフナーレンズの記載がありますが、本品は掲載されている個体そのものです。
レンズの設計は、日本光学出身の国友健司氏とされています。帝国光学においてピンポン・ズノーの改良設計(フラット型)を行った技術者の一人としてその名を知られています。
製造本数は非常に少なく、かなりの珍品です。
世にも珍しいレンズが当店に出戻ってきました。お帰りなさい!
前回販売時と変わらず、良いコンディション。ヘリコイドリングには深めの傷が多少見られますが、全体的にはなかなか綺麗です。アタリや凹みは見られません。
2024年に専門業者さんにてOH済。現在も絞りやヘリコイド等、各部の動作良好です。
前玉にはごく薄い拭き傷と軽微なコーティングの傷みが見られますが、なかなか綺麗なガラスです。
試写館に作例を掲載しました。開放付近でのフレアを伴ったフワリとした描写が特徴的です。柔らかさの中にも緻密な結像が見て取れます。絞り込んでゆくとズノー f1.1と同様に、同じレンズか?と思われるほどにシャープな描写に豹変し、発色もグンと良くなります。珍しいだけでなく、色々な撮り方が楽しめる一本。
距離計には非連動ですが、ライカMマウントへ変換するアダプター、Walzのフードとフィルターが付属します。ライブビューやミラーレス機でお楽しみください。