アルパ 9d。スイス・ピニオン社製のアイレベル一眼レフレックスカメラ。トプコンREスーパー、ペンタックスSPに次いで、世界で3番目に登場したTTL機です。高級路線、かつ小規模生産を続けたアルパとしては、最も多く販売されたモデル。9dは銀塗りが4,391台、黒塗りが665台、それぞれ生産されました。
ちなみにアメリカの代理店向けに、グリーンに仕上げられたレアなモデルも存在します。
アルパの魅力は、少数生産の高級機ならではの重厚感や凝ったつくり、丁寧な仕上げだけでなく、多種多様なレンズ群にもあるでしょう。
自社製レンズを持たなかったため、各国の優れたレンズメーカーから幅広いスペックのレンズを揃えていました。
スイスのケルン社、スペクトロス社、オランダのオールドデルフト社、ドイツのシュナイダー社、フランスのアンジェニュー社、キノプティック社、ドイツのキルフィット社、そして日本からはチノン社や旭光学社など、実に多彩なレンズ群に囲まれています。
落ちやすいシルバーペイントのため、擦れ傷や塗料落ちが目立つ個体の多いアルパですが、本品は例外的と言えるほど綺麗な外観。吊り環部分にストラップ金具による擦れが多少見られるものの、トップカバーの角張った部分にありがちな結晶塗装の落ちもごく僅かです。ラバー製のアイカップも良好なコンディション。
ボディと底蓋のシリアル番号も一致しています。
2026年8月にOH済。各部の動作正常で、巻き上げの操作感、シャッター動作も良好です。露出計も動作OK(VALTA製 V625U/LR9を使用しテスト済)。