ズマール 50mm f2。クローム鏡胴。製造番号は31万台、1936年製。ライツのコードはSUMUS。
戦前ノンコート。六角絞り。絞りは大陸表記(f2、2.2、3.2〜)。距離指標はfeet。フィルターはA36サイズ。純正の適合フードはSOOMP。
ダブルガウス型らしい豊かなボケ味と周辺落ちが味わえる、ライカの定番標準レンズ。絞り開放ではやわらかで雰囲気のある写り、絞れば柔らかさを残しつつシャープな描写が楽しめます。
ズマールは、初代ひょっとこ、先黒、そして一番多く製造された本モデルへと変遷、それぞれの鏡胴スタイルにニッケル、クロームのバリエーションがあります。また、モデル末期にはトロッペンズマールも登場します。
本品は一番メジャーなオールクロームの沈胴タイプです。
沈胴部には擦れ傷が多少見られます。また、鏡胴のメッキには僅かにごく薄い擦れや小傷が見られますが、ズマールとしてはなかなか綺麗な外観です。
2026年5月にフルOH済。丁寧な整備により、絞り・ヘリコイドともに非常に滑らかで、ストレスのない快適な操作感です。距離計連動、ピントともに良好です。内面反射防止の艶消しラッカーも丁寧に塗り直されており、より引き締まった描写が期待できます。
前玉にはLED光にかざして見える程度の、ごくごく薄い拭きキズが見られますが、実写にはほとんど影響はないでしょう。その他、ガラスにクモリやカビは見られずスカッと抜けており、ズマールとしてはかなり綺麗なガラスです。ガラスを覗き込むとギラッと見え、写りの良さを予感させます。
実写テストの結果も大変良好でした。ガラスの状態が良いズマールは、かなりの描写を見せてくれます。クタクタの個体が多いズマールとしては、なかなかに得難い一本でしょう。
純正前キャップ、社外製のリアキャップが付属します。