ズミクロン 35mm f2の第2世代、6枚玉の初期モデル、通称ツノ付。ライツの製品コードは11309。製造番号233万台の1969年製。ツノ付はカナダ製もありますが、本品はドイツ製。フィルター径はE39。
8枚玉の陰に隠れがちな6枚玉ですが、ほど良いヘリコイドの回転角と指先へフィットするフォーカスノブに始まり、やや渋めの発色と硬すぎない描写など、実力と魅力が詰まったレンズです。
このツノ付モデルに限り、ツノ部分と距離リングのツマミが干渉するため、無限遠指標と絞り指標の位置がズレていますが、このポジションで正解です。
適合フードは、ズミルックス35mmと同じく12504フード、または50mmと共用の12585。軽量な上にコンパクトなサイズ感は、ライカM型と相性抜群、ライカの定番広角です。
鏡胴先端部や絞りリングのツノ、基部のカドなどの黒塗料落ちなど、多少の使用感が感じられます。また、マウントのツメの1つに修正痕が見られますが、修復されておりレンズへの脱着は正常です。使い込まれた同時代のライカM4などと、雰囲気や時代を合わせて楽しむのも良いでしょう。
2026年2月にピント調整を含むフルOH済。入念な整備により、絞りリングはありがちなカタカタ感は無くしっとりと滑らか、ヘリコイドの操作感も絶妙に調律されています。距離計連動もバッチリ。
前玉にはごく軽微な拭きキズが数本見られますが、撮影への影響はまず無いでしょう。クモリは見られず、スカッと抜けた綺麗なガラスです。
丁寧な整備が行き届いており、撮影をバンバン楽しまれたい向きには好適な1本です!