ビオター 58mm f2、ライカスクリューマウント。Carl Zeiss Jena製。Tコーティング。
1948年頃に製造された、M42マウント用ビオター 58mmレンズを、後年ツァイスで改造したものと思われます。この辺りのストーリーについては確実な情報が無く、当店でも仮説の域を出ていません。ご存知の方、ぜひご教示くださいませ。
過去にも同様のビオターLマウントは何度も取り扱っていますが、そのどれもが立派なつくりの鏡胴でした。バリエーションはクロームやアルミ、またこの黒鏡胴など多岐にわたりますが、このブラック仕上げを一番多く見掛けます。距離計連動カムも精度の高い見事な作り。
ヘリコイドの距離表記はmeter、直進ヘリコイド。レンズ本体のみの重量は172gと軽量。絞り羽根は17枚。いかにもオールドレンズ然としたビオターらしい描写が、ライカでお楽しみ頂けます。
使用による黒塗装落ちやスレが鏡胴全体に見られますが、アタリや凹みは見られません。
絞りやヘリコイドの作動感良好です。前玉や後玉にやや多めの拭きキズ、中玉に気泡やコーティング傷みが多少見られますが、この時代のビオターとしてはまずまず良いガラスです。
無限遠で距離計像がやや行き足りませんが、この状態がベストと判断しています。距離計連動は、絞り開放f2では1〜5mは連動OK、以降の距離はわずかに後ピン傾向。f2.8ではf1〜10mまで連動OK、以降同じくわずかに後ピン傾向。f4まで絞ると全域で連動OKです。
なお、レンズ鏡胴の最短距離指標は0.9mですが、本品の距離計連動は1mの指標からとなります。
試写結果、大変良好でした。スタッフ私物のライカM9にて撮影。絞り開放、距離計にて撮影しております。試写館をご覧頂ければ幸いです。
社外品のUVフィルター、LMアダプター、前後キャップが付属します。