初代エルマリート 28mm f2.8の初期型、通称9枚玉。人気のレッドスケール。本品はカナダ製。ライツの製品コードは11801。製造番号206万台、1964年製。6群9枚構成の非レトロフォーカス型。最短撮影距離は0.7m。
くびれたスタイル、精悍な赤文字、しっとり収まる黒塗りの無限遠ストッパー、質感描写や柔らかなボケ味で、歴代Elmarit 28mmの中でも特に人気のある一本です。
エルマリート1stは、ガラスの状態が良ければ、絞り開放からシャープな写りと柔らかなボケが楽しめる広角レンズ。このエルマリット9枚玉は、一見クモリに見えるようなバル切れを中玉全面に抱えている個体が散見されます。こういったレンズは描写が甘くなりがちですが、本品はバル切れも見られず、とても描写の良い一本。
フィルターはE48、または12501フードとセットで、シリーズ7フィルターを使用。なお、ライカ M5とCLには装着できませんのでご注意ください。
素晴らしい描写を見せつつ、絶妙にスタイリッシュな外観。往時のブラックペイントやブラッククロームボディから、現行デジタルMまで幅広くマッチします。
ブラックペイントのストッパー部やカド部に、多少の塗料落ちは見られますが、アタリや深い傷は見られず良好な外観です。丁寧に使われてきた印象を受けます。
2026年2月にフルOH済。入念な整備により、絞りやヘリコイドの操作感、無限遠ストッパーの収まり方は大変滑らかになりました。距離計連動もドンピシャです。
前玉と後玉にごく軽微なコーティング傷み、また中玉に2本ほどのごく浅い拭き傷が見られますが、実写への影響はまず見られません。他、クモリは見られず、スカッと抜けたガラスです。
実写テストも大変良好でした。試写館に作例を掲載しました。いずれも絞り開放付近での撮影です。初代エルマリートらしい、解像感高くキレがありながら、情緒を感じさせる描写が楽しめました。試写館をご覧頂ければ幸いです。
12501フード、シリーズ7 UVaフィルター、社外品フードキャップ、純正前後キャップが付属します。