1939年製。製造番号33万台のライカIIIa。板金時代のバルナックライカ。ライツのコードはAGNOO。本品の三脚ネジは太ネジ。DIIIに1/1000秒シャッターが追加されたIIIaは、当時スポーツ写真撮影用としても大いに活躍したそうです。
DIII以前は黒塗りボディが主役でしたが、このIIIaからクローム仕上げがバルナックライカの主流となってゆきます。ライカ DIIIから採用された、吊り環、視度補正、スローシャッター等はそのまま装備されており、実用的なバルナックとしても魅力的なモデル。
沈胴エルマーやエルマー 35mm等のコンパクトなレンズを装着して、ポケットにしのばせるにも良いサイズ感。IIIc以降のダイキャストモデルとはまた違う、手にしっとりと馴染む感覚を楽しめます。
当店販売品です。お客様に大切にお使いいただき、この度当店に出戻ってきました。
底蓋に線キズが一本、軽微な擦れ等の使用感が見られますが、使い込まれた個体ばかりのIIIaとしては、かなりキレイな一台。アタリや凹みは見られません。エッジの立ったボディにクロームメッキが美しいトップカバーやダイヤル部。戦前ライカ絶頂期の完成度の高さをビシバシ感じ取れます。グッタペルカ(貼り革)も当時のオリジナル、さらっとした握り心地が気分を盛り上げます
2023年にOH済。丁寧な整備のお陰で現在も作動快調です。各部の操作感滑らか。ファインダーの見え味も良好です。