珍品、オリオン・リング。コンタックスマウントのレンズを、ライカスクリューマウントに変換するアダプター。カプラーとも呼ばれます。
後にミランダカメラとなるオリオン精機を設立した萩原彰氏が、大学で1年後輩だった大塚晋太郎氏との共同作業により開発した、記念すべき製品第1号。
当時大変に評判となったようですが、現存数は極めて少なく、幻とも言われていました。
このカプラーの成功の後、ライカ用小型ミラーボックス「Mirax(ミラックス)」、4群4枚構成のSupreme(スープリーム) 100mm f2.8などを発売した後、試作品のPhenix(フェニックス)を経て日本初のペンタプリズム式35mm一眼レフ、ミランダ Tを発売、ミランダの歴史がスタートします。
参考:クラシックカメラ専科 No.64 「ミランダの系譜」
真鍮地にクロームメッキが施された美しい仕上がり。微細な擦れは見られますが、まだまだ綺麗な外観です。
2026年5月にOH済。ヘリコイドの動きは大変滑らかです。レンズを装着した際にストッパーのロックがゆるく感じられますが、通常使用で外れることはないでしょう(テスト済)。念のため、ご使用の際はレンズに手を添える事をオススメします。
距離計連動精度には個体差がありますが、当店でのテストでは連動に問題なく、実写結果も良好でした。
古今東西、数多あるアダプターの中でもコレクション対象となるのは、英国Cooke & Perkins製のコンタックス - ライカ・アダプターと、このオリオンリングくらいでしょうか。珍品。