ズミクロン-M 35mm f2、7枚玉。稀少なクローム鏡胴。ライカの製品コードは11311。製造番号359万台、1992年製。
ズミクロン 35mm第1世代は8枚玉、第2世代は6枚玉、そしてこの第3世代は7枚玉。
この5群7枚構成のズミクロン・通称7枚玉は、ライカMの広角レンズとして正常に進化。濃厚なボケ味と、豊かな階調が得られる素晴らしい描写力と解像力、そしてミニマルな機能的デザインで近年人気も急上昇。海外ではボケ味の良さから「Bokeh King」とも呼ばれています。
7枚玉の販売がスタートした1980年当初はブラック鏡胴のみでしたが、1992年にクローム鏡胴が登場。指標がデジタル文字になり、よりモダンな印象に。
このクローム鏡胴、ガラス自体は7枚玉黒と同じですが、つくりも重さも別モノで真鍮製の重量感を感じます。レンズ本体の重量は242g。
同時代の適合フードは12524。他、定番のIROOAや12585、12504なども適合します。稀少品。
マウント面も含め使用感のほとんど無い、大変綺麗な外観です。フードの着脱痕も肉眼では確認出来ません。
2025年11月にピント調整を含むフルOH済。絞りのクリック感、ヘリコイドのトルク感はしっとり滑らか。距離計連動、ピントも良好です。
ガラスにはごくごく軽微なコーティングの傷みが見られますが、描写にはまず影響ありません。スカッと抜けた大変クリアなガラスです。
実写テストの結果も大変良好でした。
12524フード、キャップ、ケース、元箱付。