ライツの超広角レンズ、初代 スーパー・アンギュロン 21mm f4。SUMOM、後のコードは11102L。製造番号は167万台、1959年製。feet/meterのデュアル表記。フィルター径は定番のE39。ライツ銘ですが、製造はシュナイダー社。ちなみにシュナイダーの製造番号が入ったスーパー・アンギュロンもあり、こちらはかなりレアでコレクターズアイテムです。
4群9枚構成。ライカMマウントですが、イモネジを外しカプラーを取り外せば、ライカ・スクリューマウントとしても使えます。最短撮影距離は0.4m(距離計連動は1mから)。ライブビューが使えるデジタル機では嬉しい機能です。
非レトロフォーカス設計のため、レンズの後端がかなり突出しています。デジタルカメラに装着する際には、脱着でカメラ内部を損傷しないようご注意ください。また、露出調整はオートが正常に働かないため、マニュアル露出操作となります。
なお、M11を除くデジタルライカ Mシリーズでは、周辺が色カブリしますのでご注意ください。
純正のIWKOOフードと組み合われば、これまたスタイリッシュなルックスに!
鏡胴先端部にフード脱着に伴う擦れ傷が見られますが、全体的には使用感少なめで、スーパーアンギュロン21mmとしてはかなり綺麗めな外観です。
2025年9月と12月にうっかり2度のフルOH済み。整備から戻って来たレンズを、当店スタッフがもう一度整備に出してしまうという珍事が発生しました。うっかり念には念を入れすぎです(笑)
期待に違わず、ヘリコイドの操作感は抜群の仕上がりです。ピント修正も行っており、距離計連動もバッチリ。なお、フルOHは1回の整備で可能な限りを尽くしてもらっていますので、2回やっても仕上がりは変わりません(笑)
コーティングの傷みもわずかでとても綺麗なガラスです。アンギュロンとしてはコバ剥がれも少なく、総じて良いコンディション。実写テスト結果も良好でした。スーパーアンギュロンの写りを存分にお楽しみ頂けます。
純正前後キャップが付属します。後キャップは少し時代が下がったものです。