アンジェニュー・ズーム 45-90mm。1968〜80年に製造された、ライツ初のズームレンズ。当初はライカフレックス用としてラインナップされました。ライカ Rマウント、3カム。製造番号は144万台。この番号はライツでは無く、アンジェニュー社のシリアル番号です。1978年の製造。
フィルターサイズは67mmねじ込み。またはフードとレンズの間にシリーズ 8フィルターを挟み込みます。
12群15枚という複雑なレンズ構成、f2.8通しと魅力的な明るさ。
どの焦点距離においても、アンジェニューらしいしっとりとした単焦点レンズのような描写が楽しめます。特に近接では、やわらかいフレアと美しいボケを伴った濃厚な開放描写を見せます。絞り込んでもやわらかさがほのかに残るところがアンジェニュー。映画的な雰囲気の描写が楽しめます。
スラッとシンプルでなかなかハンサムなデザイン。近年ではライカSLシリーズと合わせて使われる方も多いレンズです。
長年の使用によりペイントの肌にテカリ、薄い擦れや小傷、鏡胴の縦ローレットの一部に塗装の落ちムラが見られますが、目立つ傷やアタリはありません。年代なりの使用感です。
2026年3月にフルOH済。整備が大変なレンズとしても知られ、今回もかなり難儀しましたが、入念な整備により、絞り、ヘリコイド共に大変滑らかになりました。長めの鏡胴と相応の重量感を持つレンズにとって、ストレスフリーな操作感は大きな魅力でしょう。
アンジェニューズームは、ズーミングによりピントの位置が移動する傾向がありますが、この個体もその傾向が見られます。
ガラスには強いLED光にかざしてやっとわかる程度の軽微なコーティングの傷み、ごくごく薄い拭きキズが数本見られますが、実写にはまず影響無いでしょう。クモリやカビ等は見られず、アンジェズームとしてはかなり良好なガラスコンディション。
実写テストの結果も大変良好でした。
純正フード、フードキャップ、後キャップが付属します。