戦後のライカ IIIc。製造番号51万台、1950年製。本機の次のロットがIIIcの最終製造ロットで、本機と同年の1950年に次世代機のIIIfが登場します。
ライツの製品コードはLOOHW。ライカ初のアルミ鋳造ボディを採用し、大量生産が可能になったモデルです。ライツ社にとってエポックメイキングな存在、一大転換点。
ライカ IIIbまで板金ボディと比べ、横幅が3mmほど延長されたため、底蓋やライカピストルも適合サイズが異なります。なお本品は戦後のモデル末期の製造品。翌1951年にはIIIfが登場します。
ライカIIIcはバリエーションが非常に多く、興味深いモデルでもあります。登場が1940年という第二次大戦中であったため、LuftwaffenやHeerなどの刻印付き軍用、寒冷地対応とされる軍用 IIIcKグレー、K無しグレー、激レアなブラックペイントなどがあります。
トップカバーや底蓋には使用に伴う擦れが見られます。しかしながら、使い込まれた個体が多いIIIcとしては、まずまず良いコンディション。アタリや凹みは見られません。メッキやグッタペルカの状態も良好です。
2025年9月にOH済です。各部の動作快調に仕上がりました。ファインダーと距離計の見え味もクッキリしています。実用にどうぞ!