ニッコール-H オート 28mm f3.5。1960年に登場。ニコンF用の広角レンズ。現在の感覚ではf3.5と暗めなレンズと思えてしまいますが、当時は日本光学が技術の粋を集め開発した、ハイスペックな一眼レフ用広角レンズとして登場しました。
一眼レフはミラーボックスを有するボディのため、ライカやニコンSに比べて非常に長いバックフォーカスが必要ですが、これに対応した高性能レンズはまだ無い時代でした。
1959年に登場したNikon Fは、あらゆる撮影状況に対応しうる万能カメラとして生まれました。そして、ライカやニコンSを超えるためには、高性能な広角レンズを開発することが至上命題で、ニコンS用の銘玉 W-Nikkor 28m f3.5の性能を上回るレンズを目指し、新しいレンズ構成を開発しました。アンジェニュー社から生まれたレトロフォーカスを更に発展させ、この新設計レンズが完成しました。この後に続く、超広角や大口径広角レンズの実現に大きく貢献したとされています。
ニコンFの存在意義を高める高性能広角レンズ群の礎となったレンズです。
使用感見られません。当時の新品状態を維持しています。黒ペイントの半艶の肌が実に美しい1本。コレクションにも好適でしょう。
ヘリコイドのグリスはやや抜け気味ですが(別途有償にて整備も承ります)、各部の動作正常です。ニコンFボディにて動作、ピント確認済みです。
ガラスには、強いLEDに当ててやっと判る程度の僅かなコーティングの傷みと、後玉のフチに小さなカビ痕が見られます。いずれも撮影への影響はまず見られないレベルです。
番号一致の元箱、純正ねじ込みフード、フィルター、前後キャップが付属します。