ズミクロン-M 35mm f2、稀少7枚玉クローム鏡胴。ライカの製品コードは11311。製造番号368万台、1995年製。
ズミクロン 35mm第1世代は8枚玉、第2世代は6枚玉、そしてこの第3世代は7枚玉。
この5群7枚構成のズミクロン・通称7枚玉は、ライカMの広角レンズとして正常に進化。濃厚なボケ味と、豊かな階調が得られる素晴らしい描写力と解像力、そしてミニマルな機能的デザインで近年人気も急上昇。海外ではボケ味の良さから「Bokeh King」とも呼ばれています。
7枚玉の販売がスタートした1980年当初はブラック鏡胴のみでしたが、1992年にクローム鏡胴が登場。指標がデジタル文字になり、よりモダンな印象に。
このクローム鏡胴、ガラス自体は7枚玉黒と同じですが、つくりも重さも別モノで真鍮製の重量感を感じます。レンズ本体の重量は245g。
同時代の適合フードは12524。他、定番のIROOAや12585、12504なども適合します。
使用感の無い、大変綺麗な外観です。フードの着脱痕、マウント面の擦れ等も肉眼では確認出来ません。
2025年7月にピント調整を含むフルOH済。絞りのクリック感、ヘリコイドのトルク感はしっとり滑らか。距離計連動、ピントも良好です。
前玉にごく軽微なコーティングの傷みが見られますが、写りに影響する事はありません。他、拭きキズやクモリも見られず、スカッと抜けたクリアなガラスです。
12524フード、キャップ、ケース、元箱付。