ライカM4 ブラックペイント。ライツの製品コードは10402。製造番号は124万台、1969年8月に出荷された1台です。
同年同月には、ニューヨーク州の農場でウッドストックフェスティバルが開催。ベトナム戦争への反戦運動が高まる中で、40万もの人々が愛と平和と音楽を掲げ、伝説の野外ロックフェスとなりました。ジミヘンやザ・フーらの歴史に残る好演でも知られています。
また、ソ連のソユーズが有人宇宙船ドッキング成功、アポロ11号の月面着陸、セイコーの世界初クォーツ式時計の登場など、世界を変える出来事に恵まれた年に生まれたM4BPです。
1950年代から1960年代後半は、1枚の写真で世論を動かす力があった、マグナムに代表される報道カメラマン全盛期でもあります。
ライカM4は、現代のフィルムライカにも採用され続けているクランク式巻戻しや、35/50/90/135mmに対応したブライトフレーム、スプール不要とクイックローディング機構など、完成された機能が多くのプロカメラマンに支持されました。
M4BPはそのモダンとなったデザインが故に、ブラックのみならずクローム鏡胴のレンズも良く似合います。
フルオリジナルのM4ブラックペイント。トップカバーのシリアル番号上に、アタリの修正痕と思われる補修ペイント、及び磨いてしまったようなツヤがあります。他は未使用に近い96%、新品同様コンディションなだけに非常に惜しいポイント。修正痕以外は全体的に新品の雰囲気がたっぷり残っています。
全体が非常に綺麗なだけに、現在はそのシリアル上の補修痕がかなり目立ちますが、日々ガンガン使い込んで行けば、やがてその境目は無くなってくるでしょう。毎日ぶら下げ、撮影しない時にも愛でまくるのが近道かと思われます。ここから枯れた雰囲気に育ててゆくのも一興でしょう。
2025年7月に専門業者さんにてOH済。シャッターや巻上げ/巻戻しなどの各機構やファインダーにはしっかり手が入っており、操作感も見え味も素晴らしい状態に仕上がっています。
当店販売品は、6ヶ月の保証期間終了後も有償での整備を受け付けています。安心して長くお楽しみください。
時代の合った、裏が黒プラスチック製の純正ボディキャップが付属します。