ライカ IIIf レッドダイヤル。製造番号81万台。1956年製。ライツの製品コードはLOOHN。
1950年にライカIIIcの後継機として登場したライカIIIf、初期モデルはセルフタイマー無し、シンクロ番号表記が黒文字(ブラックダイヤル)でしたが、後に赤文字(レッドダイヤル)となります。本品は1954年にセルフタイマーが追加された以降のIIIfの最終型。
高い完成度を誇るライカ IIIfは、1950年から1957年までの8年間でバルナック型の中で最多の製造数を誇ります。生産台数が多く価格もこなれており、トラブルも少ないモデル。これからライカを始めたい方にも良い選択肢でしょう。
同世代の赤エルマーなどを合わせれば、バルナック入門にもピッタリ!
トップカバーの接眼ファインダー側エッジ部分に小さなアタリが1点見られます。また、向かって右側の吊り環にアタリによる変形が見られますが、ストラップの着脱に支障はありません。他、光線具合によってうっすらと見える程度の擦れはありますが、グッタペルカの状態も良好で、まずまず綺麗なボディです。
2025年6月に修理業者さんにて各部の点検・調整を行っており、巻き上げやシャッターの感触は非常に良好です。「これぞバルナック」といった心地よいシャッター音が響きます。
ファインダーはクリアで、二重像もくっきりと見えます。積極的にお使い頂きたい一台です。
実はこのIIIf、当店スタッフが実用していた一台で、スクリューマウントレンズの商品写真にも度々登場していました。
「バルナックにチャレンジしたい!」「バルナックが大好き!」という方に、ぜひともご愛用頂きたい一台です。