第3世代のズミクロン 50mm f2。名称もズミクロン-Mとなり、現代と同じネーミングに変わっています。ライツの製品コードは11819。製造番号は298万台、1979年製。製造はカナダライツ。設計はウォルター・マンドラー氏。2ndの5群6枚から、4群6枚構成となりました。
本品はズミクロン 3rdの最初期バージョンで、飛び出した距離調節ノブが特徴的なデザイン。海外では「Tiger Claw(虎の爪)」とも呼ばれます。
実測で196gと軽量で、f2大口径ながらもコンパクトな設計。最短撮影距離は0.7m。
見た目の高級感は無いモデルですが、カラーバランスやコントラスト再現性が向上し、使い易さが光るレンズです。
フィルター枠先端に針先ほどの小さな塗装落ちが1点見られますが、それ以外は使用による擦れ等もほとんど見られない、大変綺麗な鏡胴です。
2025年5月にフルOH済。ヘリコイドリングを近接〜無限遠方向に回す際に、ごくごく僅かにリング同士が擦れ合う感触が残っていますが、使用には問題無く、作動感も良好です。絞りリングのクリック感はしっとり心地良く、快適な使い心地。距離計連動バッチリ、ピントも良好です。
わずかなコーティングの傷みは見られますが、全体的にスカッとクリアなガラスです。実写テストの結果も大変良好でした。
プラスチック製の12538フード、フードキャップ、番号一致の元箱が付属します。