ライカ IIIf レッドダイヤル。製造番号77万台。ライカM3登場の翌年の1955年製造。ライツの製品コードはLOOHN。
ライカIIIcの後継機として1950年に登場したライカIIIf、初期モデルはセルフタイマー無し、シンクロ番号表記が黒文字(ブラックダイヤル)でしたが、後に赤文字(レッドダイヤル)となります。本品は1954年にセルフタイマーが追加された、IIIfの最終型。
高い完成度を誇るIIIfは、1957年までの8年間でバルナック型の中では最多の製造数を誇ります。生産台数が多く価格もこなれており、トラブルも少ない定番モデル。これからライカを始めたい方にも良い選択肢でしょう。
コンパクトなA36エルマーを合わせれば、小型軽量で使い易さ抜群です。
使用感少なく、大変きれいな外観です。トップカバーのWETZLARロゴ右横にごくごく薄い線状のスレが1本見られますが、注意して目を凝らさないと分からないレベル。他、ルーペでようやく確認出来る程度のごく僅かな擦れは見られますが、全体的にとても綺麗な一台です。擦れや傷のないIIIf底蓋には滅多にお目にかかれないでしょう。
2025年10月にシャッター幕交換を含むオーバーホール済。各部の作動感良好です。シャッター音も軽やかで、心地よい操作感です。
ファインダーの見え味もスカッとクリアで、距離計の二重像もクッキリとしています。
綺麗なエルマー 50mm f3.5 レッドスケールを組み合わせれば、バルナック・ライカのザ・スタンダードセットの完成です。