フランス、P.アンジェニュー社製広角レンズ。35mm f2.5 タイプR1。後期型。エキザクタマウント。Type R1は1950年に登場、本品は1957年の製造です。距離はフィート表記。最短撮影距離は0.9m。プリセット付きのマニュアル絞り。
レトロフォーカス設計の5群6枚構成。アンジェニューならではの穏やかな写りが楽しめます。エキザクタやトプコンボディのみならず、アダプターを介して、ミラーレスデジタル機で是非お楽しみ頂きたい一本。
Type R1後期型は、絞りやヘリコイドの梨地クロームのバンドが、レンズの佇まいを洒落た雰囲気に。カメラに装着した姿も実に映えます。
鏡胴先端部に塗料落ちが少々見られますが、総じて綺麗な外観です。外観は美品クラス。
2025年9月にフルOH済。絞りやヘリコイドがスカスカ、ガタガタになりがちなアンジェニューですが、丁寧な整備のお陰で別モノの操作感に仕上がっています。
前玉には拭きキズが多めに見られますが、LEDライトにかざしながら後玉方向から見てもこのキズは見えず、実写への影響は少ないでしょう。実写テスト結果も良好でした。経験上、アンジェニューの広角系は拭きキズやコーティングの傷みがあっても、写りの良い個体が多いようです。実写テスト結果も良好。試写館に作例を掲載しました。光源にレンズを向けた撮影条件下でも、コントラストが保たれている印象です。実用にどうぞ。