沈胴ズミクロン 50mm f2。ライカ・スクリューマウント。ライツの製品コードはSOOIC。製造番号は130万台。1955年製。feet表記。
ライツ大口径の定番銘玉。ズマール、ズミターに続いて、第3世代の高速標準レンズとして登場しました。圧倒的な解像力は当時の写真工業界を騒然とさせ、その後に続くライカM3の登場と共に、ライツ全盛期を生み出した立役者。
この沈胴ズミクロン、製造本数はかなり多いのですが、拭き傷や中玉の劣化などによりガラスにダメージを受けている個体が多く、本来の描写を味わえる個体は少なくなりつつあります。
本品はバッチリ整備済み、描写も良く使い頃の一本です。
絞りリングの指標と反対側に1点小さな傷が見られますが、他は擦れも少なく綺麗な鏡胴です。
2025年にフルOH済。丁寧な整備により、絞りリング、ヘリコイド共にとても感触よく仕上がっています。距離計連動もバッチリ、ピントも良好です。
ガラスは、中玉のコーティングに劣化が見られ、強いLEDに照らすと若干白っぽく見えます。また、後玉にごく薄い拭きキズが少々見られますが、どちらも実写への影響は感じられませんでした。逆光での撮影も含め大変良好な描写です。
試写館に作例を掲載しました。ご覧頂ければ幸いです。
気兼ね無く使える沈胴ズミクロン。