Nikkor 135mm f4 (L) MIOJ

ニッコール-Q.C 135mm f4 ライカL 捨て番611x 最初期 MIOJ Made In Occupied Japan 珍品

商品No. 024647

レア度: ★★★★★

※レア度について

珍品。日本光学製、ニッコール-Q.C 13.5cm f4の最初期モデル。シリアル611x。捨て番611シリーズ。ライカスクリューマウント。距離計連動。
135mm f4は、1946年に設計が完了し、同年10月に量産が開始されています(発売開始時期は不明)。本品はシリアル番号の下一桁が示すとおり、4本目となる超初期の製造品。ニコンレンズの歴史においても重要な個体でしょう。連合国軍占領下に製造をされた個体の証である 「Made In Occupied Japan」、通称MIOJの刻印が打たれています。

3群4枚構成のテレゾナータイプ。初期のごく淡いコーティング付。最短撮影距離は5feet(1.5m)。feet表記。直進ヘリコイドを採用。鏡胴先端部の段の無いすっきりとした形状など、後年のものとは異なる点が見られます。
611シリーズは200本程度が製造されたと言われており、その中にごく少数のライカマウントが含まれていました。なお、超珍品はエキザクタマウントで製造数はなんと1本(笑)。一度、お目に掛かりたいものです。
ニコン研究家、Robert J Rotoloni氏著「The Complete Nikon Rangefinder System」の322ページに、この6114の個体についての言及があり、ほとんどがニコンSマウントにもかかわらず、ライカマウントが実存している事例として取り上げられています。ニコンSにまつわる研究資料としても重要な個体と言えるでしょう。

なお、「ニッコール千夜一夜物語」第四十三話の記載によると、1946年の設計完了後、先に製造されたのはキヤノンカメラ、ニッポンカメラ用のライカLマウントレンズだったとのこと。ニコンSマウントは1948年のニコンI型の発売を待たねばならなかった状況では、611シリーズの超初期の個体にライカマウントが含まれていることにも納得ですね。

軽微な小傷や擦れ傷が見られますが、メッキの状態も良好でなかなか綺麗な外観です。質感も高く、往時の日本光学も質の良い製品に対する気概を感じます。
2025年6月にフルOH済。絞り、ヘリコイドの操作感滑らかに仕上がりました。距離計連動は絞り開放付近では5m〜無限遠にて前ピン傾向です。2段絞って連動OKとなります。無限遠は少し二重像が行き過ぎます。
なお、距離計連動カムの構造が、一般的な個体とは異なるつくりの様です。小ロット生産で手作りだった時期のため、個体差も大きいと推測されます。
中玉の周辺部に沿ってバル切れが見られます。他はクモリや目に付く様な拭きキズも見られず、比較的良好なガラスコンディションでしょう。
NIKKOR刻印の入った金属製のフードキャップ、1ピース構造のフード、ずしりと重いリヤキャップ、明るい茶の革ケースが付属します。ファインダーはJapan銘のため時代がやや下ったものとなります。ファインダーケースはEPマーク付き。

マウント:
ライカ L
付属品:
hood, caps, finder, case.
コンディション:
93% B 良品
整備状況:
オーバーホール済
保証:
6ヶ月保証付

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レア度について

現行品。生産完了品でも入手は容易。
★★ 少し探せば入手可能。
★★★ やや少ないアイテム。1~2ヵ月に一度入荷します。
★★★★ 珍品。年に一度出てくるかどうか(お店によります)。
★★★★★ 超珍品。5~10年に一度扱えるかどうか(お店によります)。
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