日本光学製。ニコンSマウント、W-ニッコール.C 3.5cm f2.5の初期型。1952年に登場。発売当時は35mmで一番明るく、比較的安価だったため人気のあったレンズと言われています。
4群6枚構成のダブルガウス型。feet表記。真鍮製のクローム鏡胴で実測179gとなかなか重厚感のあるつくり。
こちらの個体はマウントロック部にEPマーク付き。また、付属のリヤキャップにもEPマークが刻まれています。これはExchage Postの略称で、進駐軍の陸軍売店や海軍(オリエント商事扱い)で販売された、カメラやレンズなどに刻印されたマークと言われています。
ごく軽微な使用感は見られますが、全体的にかなり綺麗な一本です。メッキの傷みも見られず、クロームメッキは美しく輝いています。
2025年8月にフルOH済。絞り、ヘリコイドの操作感はとても滑らかに仕上がりました。ニコンSボディとの距離計連動もバッチリです。
前玉にごくごく薄い拭き傷が2〜3本、後玉に点状の小傷が1点が見られますが、実写にはまず影響無いでしょう。他、クモリは見られず、スカッと抜けた綺麗なガラスです。
前後キャップ、ファインダー、ケース、元箱が付属します。ファインダーの見え味もスカッとクリアー。