1969年製造のライカ M2-R。ライカ M2-Rは、1966年に米陸軍向けに製造されたライカ M2S (CAMERA STILL PICTURE KS15-4)の民生版とも言え、ライカ M2をベースとしながらM4のラピッド・ローディング機構が組み込まれています。
米軍からライツへと発注された、軍用のM2Sが後に注文キャンセルとなり、ニューヨーク・ライツからM2-Rという名で、民間(アメリカ国内のみ)に販売されました。
1969〜70年、製造番号1248201 〜1250200、約2000台のみの製造です。
M2-RはM2のラストモデル。ラピッドローディング機構の他にも、セルフの台座や底蓋等が通常のM2と異なります。また、既にM4が登場している時期のライカが故か、各部のパーツや仕上げなどからどことなくM4の雰囲気を感じるM2でもあります。
コレクションにもどうぞ。
向かって右側の吊り環上にストラップ装着による擦れ、底蓋に3箇所ほどの薄い擦れが見られます。他は使用感ほとんど見られず、綺麗なボディです。グッタペルカもオリジナル。
2024年12月にOH済。各部の作動快調、ファインダーの見え味はスカッとクリア、二重像のコントラストも良好です。
ヒトとはちょっと違ったM2、実用にもどうぞ!
M2-R専用の英文マニュアル、DRズミクロンが一緒に収まる純正ケースが付属します。