独フランケ&ハイデッケ製の二眼レフカメラ。本品はf2.8の大口径高速レンズを採用したローライフレックス 2.8B。
先代の2.8Aが不評だったため、1952年に投入されました。輸出用として販売され、アメリカ市場が主力だったようです。生産期間は短く、翌1953年には生産終了。シリアル番号から、本品は比較的早く製造された個体と思われます。
付属のレンズはCarl Zeiss Jena製のBiometar 80mm f2.8。ビオメターでの撮影が楽しめる唯一のローライフレックスとして知られており、探されている方も多いでしょう。シャッターは最高速1/500のシンクロコンパー。バヨネットIII。ファインダースクリーンは方眼です。
ビオメター付ローライフレックス 2.8Bは使い込まれた個体ばかりですが、本品も往年の活躍の跡が見られます。銘板の角に塗装落ち、各部にメッキ傷みや擦れなどが見られますが、アタリや凹みはありません。
2025年に3月にOH済。巻き上げ、速度ダイヤル、絞りダイヤルなど各部の操作感滑らか、作動快調です。
撮影レンズにはごく薄い拭き傷が数本見られます。また、前玉と後玉にごく薄いカビ跡が残っていますが、実写への影響はないでしょう。他、クモリ等は見られません。
実用に持って来いのローライフレックス、ビオメター付です。