ズミクロン 50mm f2 1st、固定鏡胴の後期型。ライカ Mマウント。ライツのコードはSOSIC、後に11818。製造番号211万番台の1965年製。meter/feet併記。
空気レンズの異名を持つ、ライツ独自設計の6群7枚構成。前期型と同じ構成ですが、ヘリコイドのローレットデザインが変わり、よりモダンな雰囲気となりました。
飽きの来ない普遍的で美しいデザインは、オールドレンズの雰囲気を出しつつも、現代のデジタル・ライカMやミラーレス機に装着してもピタリと似合います。
時代を合わせるなら適合フードはIROOAでしょうが、その前モデルのITDOOも良く合います。描写の素晴らしさは言わずもがな。高いコントラストと絞り開放からの安定した描写性能を発揮し、現代でも根強い人気を誇ります。前後純正キャップが付属。
絞りリングのf5.6指標の下に擦れが一箇所見られますが、他は使用感少なくクロームメッキの輝きも美しい鏡胴です。
2024年8月にフルオーバーホール済。丁寧な整備により、絞りリングの軽やかなクリック感や、ヘリコイドのスムーズな動きが心地良く仕上がっています。距離計連動もバッチリで、ピントも良好です。
前後玉にごくごく薄い拭き傷が2〜3本、また極小の点状のコーティング傷みがわずかに見られますが、どちらもまず写りに影響はありません。他はクモリも無く、スカッと抜けたとてもクリアなガラスです。コーティングも各面綺麗に残っています。
綺麗な個体が年々少なくなってゆく中、撮って良し、眺めて良しの有り難いコンディション。試し撮りの結果も良好でした。試写館をご覧頂ければ幸いです。