フランスの銘玉、アンジェニュー 50mm f1.5 Type S21。後期型。1957年製。feet表記。プリセット絞り。ダブルガウスの4群6枚構成。
絞り開放付近では、やわらかなベールに覆われたような美しいフレアと豊かなボケ味で大変美しい描写。アンジェニュー独自の外観スタイルもたまりません。レンズが奥まった形状はフード要らず、その美しい外観をフード装着で損なうことなくお使い頂けます。
本品はエキザクタ・マウントですが、見事なライカMマウント改造が施されています。ライカMマウント部がアダプターとなっており、エキザクタマウントにもすぐに戻せるという優れモノ。
このアダプター部にはアンジェニュー S1後期型の特徴である、シルバーのバンドもしっかりと再現されており、一見、純正品かと見まがうほど。
クビレ具合とバンドのアクセントが効いたスタイリッシュな外観は、激レアな純正S21ライカLマウントをも凌ぐやも知れません。しかも距離計連動。ライブビューでは、レンズ先端から30cm付近までの接写も可能です。
S21の適合フィルター径は、51mmまたは51.5mmとなかなか出て来ないサイズですが、本品にはB+W製52mm UVフィルターをワンオフ改造したものが付属します。
ライカ&オールドレンズ愛好家垂涎の1本。珍品。
使用感わずかでとても綺麗な外観です。バンド部の梨地シルバーの輝きも新品然とした美しい肌です。
2024年にフルOH、及びワンオフアダプター製作を行っています。各部の操作感とても滑らかです。当店デモ機のライカM10-Pでの実写テストでは、中間距離でごくわずかに前ピンを感じる場合がありましたが、1〜2段絞れば被写界深度に収まりますの許容範囲でしょう。
各面にコーティングの傷みが見られますが、目立った拭きキズは見られず、アンジェニューとしてはかなり良好なガラスコンディション。
オリジナルのライカ・スクリューマウント S21の入手が困難な昨今、連動するこのS21後期型は一つの理想形でしょう。得難いコンディションです!