Unilite 50mm f2。英国の老舗光学メーカーWray社が1954年に発売した風変わりな一眼レフ、Wrayflex(レイフレックス)シリーズ用の明るい標準レンズ。4群5枚構成。美しいブルーコーティングが施されています。
本品は高品質アルミ材やヘリコイドを用い、ライカ Mマウントへの丁寧な改造が行われており、0.7mから無限遠までしっかり距離計連動します。
絞り開放では中央部は細やかな描写をしつつ、淡いベールがかかったような穏やかでやわらかな写りをみせます。
滲みの美しさを活かし、ポートレートやブツ撮りにも良いレンズでしょう。
レンズ先端部の黒塗りには少々剥げが見られますが、全体的には綺麗でアタリや凹みは見られません。
前オーナーさんの元で丁寧な改造が行われていましたが、今回の再販にあたって再度ピント調整を含むフルOH済。
入念な整備により、絞りやヘリコイドの操作感はとても滑らかとなりました。鏡胴にガタつきも見られず、最短撮影距離から無限遠まで距離計連動も良好。絞り開放から被写界深度は深めの印象です。
レンズは中玉にかなりのコーティング傷みが見られ、LED光にかざすと白っぽく見えます。また前玉と後玉に薄い拭きキズがやや多く見られます。逆光時などには多少影響があるかと思いますが、実写テスト結果は大変良好でした。作例を試写館に掲載しています。ご覧頂ければ幸いです。
過去のユニライト 50mm f2と同様、本品もガラスの状態は今ひとつですが、その描写はレンズ愛好家の琴線に響くものでしょう。