1934年から1969年の長きに渡り製造された、独コダック社を代表するベストセラー機、レチナシリーズ。
本機は1934年発売の初期型タイプ117、翌1935年の118に続くタイプ119。フィルムカウンターが巻上げノブとフィルムリリースレバー(カウンター送りレバー)近くに移動され、より使い易くなりました。
このType 119は1936〜39年に製造されました。3群4枚のクセナー 50mm f3.5付。他にテッサー f3.5付も少数作られ、こちらは昔からコレクターズアイテム。本品のシャッターはコンパーラピッド、シャッター速度は1/500を装備します。距離合わせは目測式。本品の距離表記は嬉しいmeter。
レチナシリーズは、1990年代後半〜2000年代初めのクラシックカメラブームの最中、入門機として高い人気を誇ったカメラ。レチナは目測式から露出計付まで多様なモデルがありますが、117、118、119の初期3モデルはブラック&ニッケルの佇まいが実にシブく、玄人好みのモデルです。
外観は多少の塗装の剥げは見られますが、経てきた90年の歳月を考慮すればかなり良いコンディション。目立ったアタリや凹み等は見られず、大切にされてきた感が伺えます。
レンズは前玉にガラスのヤケと軽微なクモリが見られますが、実写にはほとんど影響無いでしょう。
2025年12月にOH済。各部の動作は快調です。ファインダーもスカッとクリア。ピントグラスでのチェックですが、ピントも良好です。
他の蛇腹カメラと同じく、折り畳む際にはヘリコイドを無限遠の位置にします。
純正ショートシャッターレリーズ、革製のキャリーケースが付属します。