ライカのユニバーサルファインダー、VIOOH。通称、正像ビドム。1938〜1964年頃の長きに渡って作られた定番ファインダーです。
本品はノーズ部分がブラックペイントされた稀少モデル。先黒、海外ではブラックノーズ (Black Nose)とも。James Lager氏の書籍、「Leica An Illustrated History Vol. III Accessories」の22ページにも掲載されています。
パララクス補正ダイアルはメートル表記。35/50/73/90/135mmフレーム切替、旧E.LEITZロゴ、シリアル番号無しのタイプ。
付属のケースが実にチャーミング!Photo Selection Parisの刻印が入っており、パリの代理店が製作したイマレクトファインダー専用ケースでしょうか。革やステッチの色、ボタンといい、実に洒落ています。フランス在住のコレクターさんに譲って頂きました。
往年大分ご活躍なさったのでしょう、かなり使われて来た感のある外観で、各部に黒塗装の剥げやメッキの擦れが見られます。
2023年12月にガラス清掃、グリスアップ済。ファインダーの見え味はスカッとクリア。
珍しいブラックノーズVIOOH、実用向き品です。