ライツのA36かぶせ保護フィルター。元はライツ製ハーフNDフィルター、FIRAD。後年ガラスが入れ替えられ、保護フィルターとして使えます。
本品にFIRADの刻印はありませんが、判断の決め手となったのは位置決めのためにフィルター枠横に刻まれた「↑」刻印。
後年のFIRADには、縦線と「oben(上に)」刻印があるものもあります。また、フィルター枠を分解すると、ガラスを一定の向きに固定するためのものと思われるくぼみ加工が見られます。
本品は留めネジ無し、かぶせ式の稀少なクローム仕上げ。このタイプはほとんどがブラックペイント仕上げですが、クロームへの移行期と重なり、ごく少数が製造された模様です。中村信一著「ライカのアクセサリー」の中でも、クロームは小数しか生産されなかったと述べられています。製造時期は1930年代半ば頃と推測されます。
フィルター枠が二分割構造となっており、その間にガラスを挟み込めるため入れ替えが容易です。本品はサイズドンピシャのコーティング付きガラスに交換されています。
エルマー 35/50/90mm、ヘクトール 28/50mmなど、A36径レンズに適合します。なお、エルマーなどに装着した場合、絞り操作の度にフィルターを脱着する必要がありますので、ご注意ください。
クローム枠の擦れもわずかで、なかなか綺麗な状態を保っています。ガラスが純正品より厚みがあるため、前枠のねじ込みが浅めになります。
ガラスには拭きキズやクモリも見られず、スカッとクリア。
消費税込み、国内送料込みの価格です。