製造番号949xxx、1958年12月に出荷されたライカ M2ブラックペイントのファーストロット。グリップ感がより良い、人気のセルフタイマー無しボディ。
同じファーストロットでも、もう少し早い番号帯948xxxxだとボタン巻戻し、底蓋の開閉ラッチも黒塗りとなっているボディが多いですが、本品はレバー巻戻し、底蓋の開閉ラッチはクロームメッキ。
往年大分活躍されたようで、各部に軽微なアタリや黒塗装の剥げが見られます。また、使い込まれたボディが故に、過去のライツでのメンテの際、吊り環とアクセサリーシューのねじがクロームメッキのものに交換されたと思われます。他、各部のパーツはオリジナル。
適度に使い込まれた、精悍な黒塗りモデル。グッタペルカは全面オリジナル。
今回の整備でリフレッシュ、作動快調で実用に好適な一台です。
トップカバーには小さなアテ傷や凹みが4〜5箇所ほど見られます。底蓋は全面に良い感じのあぶくが出ています。
年代なりの使用感はありますが、往年丁寧に使い込まれてきたボディと思われ、ペイントの剥げ具合も絶妙です。推測ですが、プロカメラマンに使われて来た個体だと思われ、前述のように消耗品として考えられる吊り環とアクセサリーシューのねじはクロームのものに交換されています。
2024年2月にOH済。丁寧な整備により、各部滑らかな操作感に仕上がっています。ファインダーの見え味もスカッとクリアー。
操作感とても滑らかで、巻き上げやシャッターを切った感触も心地良いもの。雰囲気の良い一台です。