ライカ 250GG レポーター。スポーツ撮影や報道用などに、長さ10mのフィルムを装填し、250枚連続して撮影出来るようにしたモデル。ライツの製品コードは、LOOMY(ボディのみ)。
本品はブラックペイントとクロームメッキのコンビ。シリアル番号は1501xx。ライカIIIaベースのモデルGGは、1936年7月に150125から製造開始されており、この個体は1936年製と推定されます。付属のズマールはコーティング付きで1939年製です。
供給側、巻き取り側に大きな専用マガジンを使い、巻戻しは行わないので、Rレバーは付いていません。暗室でフィルム装填が必要です。
250レポーターは、1933年にDIIをベースに2台、翌1934年から1937年にDIIIをベースに244台、またIIIaをベースに1937〜53年に709台が製造されました。その後、珍品・ライカモーター付きが29台製造されましたが、こちらは世界的に大変な高値を呼んでいます。
この250レポーターは、ライカ DIIとDIIIベースがモデルFF、IIIaベースがモデルGGと呼ばれます。
そのほとんどがブラックペイントにニッケル、またはクロームですが、一部オールクロームモデルも存在します。
バルナックライカをベースにした独特のスタイルで、コレクター心をくすぐります。
全体的にかなりの使用感があります。グッタペルカ各所に茶色の変色、あちこちのカド部に軽微なアタリ、またペイント落ちやメッキ落ちが各所に見られますが、なかなか精悍な雰囲気です。底蓋の閉まり具合にはクセがあり、少々コツが必要です。
2025年にボディ、レンズのOH済。各部の動作正常、ファインダーの見え味も良好です。フィルムが高価となった令和の時代、250枚の連続撮影はまずしないかとは思いますが、整備済みで安心して撮影も楽しめる250GGレポーター。
付属のズマールは拭きキズが多めに見られます。逆光などの条件では影響が多少見られるでしょう。
これがないと始まらない、専用マガジンが2個、純正前キャップが付属します。