バルナック・ライカの最終モデル、ライカ IIIg。ライツの製品コードはGOOEF。製造番号は84万台。1956年製。IIIgは1957年登場とされており、本品はIIIgの初期ロットと同じく発売前年に製造されたこととなります。M3前期型と同じくIIIgのボディ内部に刻まれるシリアル番号も、トップカバーと一致しています。
IIIgは1954年のライカM3デビューの3年後に登場。ライツ黄金期の製品に相応しく、コストを惜しまず、設計・製造されたそのクオリティの高さは、眺めているだけでもウットリ。M3の技術も投入され、パララクス補正付で50mmと90mmのブライトフレームを内蔵しています。ファインダーの見え味も素晴らしく、使い易さでもダントツのバルナックライカでしょう。
背面部右側にグッタペルカ割れがあり、見る角度によっては補修痕が確認出来ます。他はトップカバー上面のロゴ付近と、底蓋に軽い擦れが見られる程度で、全体的にはとても綺麗な外観です。
グッタペルカのヒビ割れは入念に補修されており、安心してお使いいただけます。当時のシボの目が立った独特の触り心地は、オリジナルのグッタペルカならではのもの。
2025年12月にOH済。巻上げやシャッターなど、各部の動作とても滑らかに仕上がっています。ファインダーの見え味もクリアー。
キレイめな実用IIIgです。