98万台のライカIg。1960年製。コード名はOCEGO。1957年に製造開始したバルナックライカの最終機ライカIIIgから、レンジファインダーとビューファインダーを省略したモデル。Leicaロゴがボディの前面に刻印された最初のライカでもあります。ファインダーが無くなった間を埋めたのかも知れませんね。
元々は複写や科学写真のために製造されましたが、軍艦部にはアクセサリーシューが2つあり、距離計や単体ファインダーなどでお好みにカスタマイズする楽しみも。アクセサリー類にも一切手を抜かないライカのデザイン性、機能美を堪能できます。
ちなみに本品の製造番号は987525。ライカ Igは、1957年にシリアル887001からスタート、1960年に987525で一旦製造を終了します。つまりこのライカ Igは前期バッチのラスト1台!
ちなみにIgは、この後1963年に987591〜987600のわずか10台が再生産されました。
軍艦部に光の加減で見える程度の擦れや小傷がわずかに見られますが、目立ったアタリや傷は無く、かなり綺麗なボディです。底蓋にはほとんど擦れは見られません。
2024年7月にOH済。各部の感触は良く、シャッターの作動も快調です。OH前にはグッタペルカの劣化が著しく、泣く泣く全面貼り替えを行いました。フルオリジナルとは言えませんが、往時の雰囲気は十分に残しています。
綺麗なライカIgにお気に入りのレンズ、アクセサリーを装着して、自分だけのライカをお楽しみください。グッタペルカが非オリジナルですので、リーズナブルな価格設定としました。
レアなIg前期バッチ、ラストの1台。実用にどうぞ。