製造番号8千番台。1928年(昭和3年)製の旧エルマー付ライカ A型です。距離表記はfeet。本品は近接エルマー付で最短距離は1.5feet。feet目測での最短撮影に是非挑戦を(笑)。
エクボレリーズ、目の粗い初期タイプのグッタペルカ、底蓋はカンヌキ、丸型のアクセサリーシューなど、各部にA型初期〜中期モデルの特徴を残します。
ノブやシャッターダイヤル、レンズ先端部のローレットの目は揃っています。旧エルマーの銘板は、初期モデルならではの可愛らしい小さな字体。往年ご活躍したようで、なかなか使い込まれてはいますが、オリジナル状態を保ったA型です。
95年を経た現在も実用可能なライカの原点モデル。ライツのコード名は、記念すべきLEICA。ライカの輝ける歴史はここからスタートします。
撮って良し、眺めて良し、調べて良しの一台です。
お客様が最近まで実用されていた一台です。
巻戻しノブ付近に軽微な凹み、各所に長年の使用によるペイント落ちが見られますが、目立ったアタリなどは見られず、丁寧に使い込まれて来た印象です。
前オーナー様の元で丁寧な整備が行われており、各部の操作感快調、滑らかです。ファインダーの見え味もクリア。レンズも目立った拭きキズやクモリは無く、綺麗なガラスです。
ライカ A型の初期モデル(マッシュルーム&エクボレリーズ)は、巻戻しの際にレリーズを押し続ける必要があります。また、板金時代のバルナックに稀に見られるのですが、製造当初からフィルム送り用のスプロケットとボディシェルの隙間が広めなため、フィルムの撮影枚数が終わった後も巻上げノブが回ってしまう事があります。撮影開始時にはフィルムカウンターをしっかりと合わせ、規程の枚数が終了したら巻戻しをするという、古のお作法でお楽しみください。
ベークライトの純正キャップ、マガジン2個、ETRINセットケースが付属します。