英国の名門、Houghton社製の中判カメラ。レンズは銘玉ロス・エクスプレス 105ミリ f3.8。1955年頃の製造です。ベッサ IIや、スーパー・イコンタ等と共に、スプリングカメラ全盛期の終わり頃に製造された中判高級機。
非常に凝った作りと精鋭描写のAPOレンズで、クラシックカメラファンの間では、昔から人気のあるカメラです。ピント合わせの際は前蓋とレンズボードごと前後に動くので、前玉回転式の他機種と比較して安定したピントが得られます。
120フィルムを使用。66マスクはフラップ式でボディに内蔵されています。6X9で8枚、6x6で12枚の撮影が可能。二重露出防止機構付。製造数は比較的少なく、稀少なカメラです。
2022年OHを行った後当店にて販売、お客様に大切に使われ、この度出戻って来ました。
トップカバーの正面と背面に擦れによるメッキのテカり、三脚座に軽微な擦れが見られる程度で、全体的に良好なコンディションを保っています。
機能面もシャッター等、各部の作動快調です。蛇腹カメラの泣き所、光線漏れも点検していますので、安心してお使いいただけます。
レンズには前玉にごく薄い拭き傷が3〜4本見られますが、実写にはまず影響ありません。他はクモリも見られず、スカッと抜けた綺麗なガラスです。OHの際にファインダーも清掃済みですが、距離計像のコントラストは低めです。
ストラップには亀裂が少々見られますが、綺麗めな革ケースが付属します。