1959年製のズマロン 35mm f2.8。製造番号は166万台。ライツのコードは、SIMOO / 11006。ドイツ製。先代のf3.5から0.5段明るくなったニューズマロンは、新種ガラスを採用した4群6枚構成、ダブルガウス型。
本品はやや少ない、ライカ・スクリューマウントのニッパチズマロン。8枚玉ズミクロンと鏡胴デザインを共有しており、なんともスタイリッシュな外観です。IIIfやIIIgなどのバルナックライカに装着すると、見え目にも非常に映えます。
絞り開放では全体的に穏やかな描写ながら中心部の解像は良く、ドラマチックな周辺落ちが楽しめます。ズミクロン 8枚玉よりこちらを好む方もいらっしゃる、隠れた人気レンズです。
鏡胴の基部、先端部にごく軽微な擦れや小傷が見られますが、全体的には十二分に綺麗なコンディション。美品にはわずかに届かず!と言えば良いでしょうか。
2022年にフルOH済。各部の操作感はしっとりスルスルに仕上がっています。無限遠ストッパーも吸い込まれるようにストンと収まります。
ガラスにはルーペで見てやっと分かる程のわずかな拭き傷、LED光にかざし凝視してようやく見えてくるくらいのごく僅かななクモリが見られますが、撮影への影響はまず無いでしょう。コーティングは全面しっかり残っています。綺麗な純正前キャップ付。