ノリタ光学製、ノリタ66。1972年登場。バケペン等と並び、数少ない中判66一眼レフカメラ。120/220フイルム使用。
中判では唯一無二の明るさを誇る、ノリタール 80mm f2を標準レンズとして装備。
東京光学出身の車田利夫氏率いるノリタ光学(埼玉県川越市)で、ボディ、レンズ共に製造されていましたが、残念ながら販売が振るわず、1976年に民生用カメラ、レンズ共に事業は終了。短命に終わってしまいました。
シャッター速度1/500、交換可能なファインダー、多重露光、大口径f2標準レンズ等々、フルスペック装備で実用性抜群な一台。重厚感タップリで、無骨なスタイルと作りが印象的です。
本品は素晴らしいコンディションでコレクションにも好適な一台。
日本語の取扱説明書、新品当時の値札(98,600円!)、アンケートカード、レンズ前後キャップ、ボディキャップ、ファインダーキャップ、ファインダー部キャップ(ボディ用)が付属します。
シャッターレリーズ付近のトップカバー前面部の角にタッチアップをしたような形跡が見られますが、他は使用感ほとんど見られず、往時の新品の空気をまとった1台です。ブラックペイントもまだマットな質感を保っています。
2023年に専門業者にてレンズの絞り整備、カメラのモルトプレン張り替え等を行いました。
各部の動作快調。プリズム、スクリーン、ミラーの状態も素晴らしく、見え味もクリアー。ピントのヤマもしっかりしています。
美しいボディと相まって、レンズもクモリや拭き傷は見られず、スカッと抜けたとても綺麗なガラスです。
ノリタ66でこのコンディションは相当にレアでしょう。