SIMOO / 11006。167万台。1959年製のズマロン 35mm f2.8。ドイツ製。Lマウントは1958〜63年の製造です。
先代のf3.5から、f2.8と0.5段明るくなったニューズマロンは、新種ガラスを採用した4群6枚構成、ダブルガウス型。重量は143.8gと軽量です。
本品はやや少ないライカ・スクリューマウント。ニッパチズマロンは8枚玉ズミクロンと鏡胴デザインを共有しており、影に隠れがちなレンズですが、こちらも負けず劣らずの実力派。8枚玉よりこちらを好む方もいらっしゃるほど。
絞り開放では全体的に穏やかな描写ながら中心部の解像は良く、ドラマチックな周辺落ちが楽しめます。ライカ IIIfやIIIg辺りに装着した端正な姿も素敵です。
大変綺麗な鏡胴です!肉眼で見える擦れや傷は無く、工場から出荷されたばかりのようなクロームメッキの輝きです。
2023年9月にフルOH済。絞りリング、ヘリコイド共に申し分ない快適な操作感で、ピント合わせも楽々です。無限遠ストッパーのロックもスルリと優しく収まります。距離計連動もバッチリ。
レンズ中玉にはコーティング表面程度の薄い拭き傷が見られますが、カビやクモリも見られません。テスト撮影結果も大変良好でした。
綺麗な純正前後キャップ付。