製造番号は231万台、1968年製のニッパチズマロン。ドイツ製。SIMOM-M。後のコードは11306。
前モデルのズマロン f3.5と同じ4群6枚構成ながら、新種ガラスの採用で明るく生まれ変わりました。カラーの再現性や解像度もパワーアップ。
絞り開放からほどよい周辺落ちを伴いつつ、キレのあるシャープな描写。メリハリと雰囲気のある作画が楽しめます。デザインも一新され、同年に登場したズミクロン 35mm8枚玉と共通のデザインとなりました。撮ってヨシ、眺めてヨシのレンズです。
フィルターサイズはE39。最短撮影距離は0.7m。実測で180g。
定番レンズと思われていますが、生産本数は意外と少ないのがニッパチズマロン。近年の人気の高まりも相まって、綺麗なものはなかなか出て来ません。
使用感ほとんど見られず大変綺麗な外観です。特筆するような傷や擦れは見られません。見合ってマウント面やバヨネット部も綺麗です。
前オーナー様のもとで、近年OHが行われています。絞りや距離リングの操作感も滑らか、距離計連動も全域バッチリです。
レンズにはズマロンに散見されるクモリも見られず、スカッと抜けています。前玉に数本のごく浅い拭き傷が見られますが、撮影への影響はまず無いでしょう。良好なガラスコンディションです。
実写テスト結果も大変良好でした。外観、ガラスともに申し分無い一本。綺麗めな純正前後キャップが付属します。