キヤノンのレンジファインダー式カメラ、モデルVI-T ブラックペイント。ライカスクリューマウント。トリガー巻き上げ。
1958年6月に登場したハイエンドモデルのVI-Tの黒塗りバージョン。専用のブラック仕上げの50mm f1.2やf1.8などがセットされ、販売されていました。
ファインダーは、35mm、50mm、マグニファイヤーの3つのモードを装備。巻き上げ操作は底部のトリガーか、背面のボタンを押して引き出した巻上ノブによって行います。
根強い人気を誇るモデル。ブラックモデルはキヤノンP、キヤノン7もありますが、一番人気はこのVI-Tでしょう。
ライカ MPやライカビットなどとも通じる、独特のトリガー巻き上げは空シャッターを切っているだけでも楽しめます。稀少品。
トップカバーの巻き上げノブ側のカドと吊り環、底蓋に軽微なアタリが見られます。指の触れる部分の黒塗装は多少落ちていますが、それもまた良い雰囲気。
各部の作動は快調、ファインダーや距離計像の見え味も良好です。
キヤノン純正の黒レンズはもとより、古今東西・多様なノンライツのレンズを装着しての街角スナップなども粋な、ビット付和製黒塗りカメラです。