ローライフレックス 3.5 MX-EVS初期型。3.5Cとも呼ばれます。製造番号は146万台。1954年製。同年発売のライカM3初期と並べてみたい一台(笑)
丁寧に作り込まれた軽量ボディに、銘玉テッサー f3.5。ローライフレックス・オートマットから進化した、ローライ二眼レフの一つの完成形。とても使いやすいクロウト好みなモデル。後の3.5Fや2.8F等の豪華ボディとは、操作感も描写もまた違う味わいのある、ローライフレックスの隠れた銘機です。重量は1035g。
ちなみに、ヴィヴィアン・マイヤー(Vivian Maier)が愛用していたローライはこのモデルの一つ前で、オートマットの4型と思われます。
なかなか綺麗な一台です。このMX-EVSは2年と短い製造期間ながらも、それなりに台数は多いモデルですが、これだけ綺麗な個体はなかなか出て来ません。
ROLLEIFLEXの銘板のサイドに黒塗装の剥げが見られますが、他は使用感少なく、かなり綺麗な一台です。
キズが多く入りがちな、巻き上げレバーや黒塗装、三脚台座、レンズのフィルター枠なども良い状態です。
2023年10月にオーバーホール済。ローライ操作のキモ、巻き上げレバーは軽快に作動し、シャッターや距離調整ノブの動きも大変滑らか。ストレスフリーな心地良い操作感。
撮影レンズも拭きキズやクモリは見られず、外観に見合った綺麗なガラスです。
シャッター&絞りはライトバリュー方式。シャッターダイヤルを操作すると絞りが連動しますが、絞りダイヤルは単独で操作可能です。
付属のキャップや革ケースもなかなか綺麗なもの。実用に好適な綺麗なMX-EVSです。