AGNOO。製造番号は30万台、1938年製造のライカ IIIaボディ。
ライカ DIII型に1/1000秒が追加されたモデルで、当時はスポーツ写真撮影用としても良く売れたようです。また、このモデルIIIaあたりから、従来の黒&ニッケルのボディからクロームメッキボディが主流となりました。当時はさぞかしまぶしく輝いて見えたことでしょう。
板金で製造されていた時代のバルナックとしては、本品はとても綺麗な一台。ライカ DIIIから採用された吊り環、視度補正、スローシャッターを装備しており、クラシックな外観ながら実用的なバルナックとして魅力的なモデル。沈胴エルマーやエルマー 35mm等のコンパクトなレンズを装着し、ポケットにしのばせるにも良いサイズ感です。
トップカバーの製造番号付近、底蓋の三脚座付近にごく軽微な擦れが見られますが、他は使用感少なくとても綺麗なボディです。グッタペルカやスプールの状態も良好です。
2023年4月に専門業者にてOHを施しました。各部、滑らかでとても心地良い操作感に仕上がっています。ファインダーやレンジファインダーの見え味もスッキリ、クッキリ良好です。
1937年6月発行の英文操作マニュアル3冊(Part1、2、3)が付属します。製造台数はかなり多いIIIaですが、このレベルの美しいボディにはなかなか出会えません。得難いコンディションです!