シリアル番号7千番台。1928年製のライカA型を、後年ライカ DII型へとライツにより純正アップグレードされた個体です。海外ではファクトリーコンバージョンとも呼ばれます。製造番号からみても当初は旧エルマーが装着されていたものでしょう。
スローシャッター無し、視度補正無しの等倍レンジファインダーと、DIIの仕様ですが、本品にはDIII譲りの吊り環(ストラップラグ)が付いています。これは実に嬉しいポイント!スローシャッター不要のニッケルバルナック使いには、吊り環付きのDIIは理想のボディかもしれません。全体の使用感も良い味わいで、実用にも最適です。
お客様に大切に使われ、この度当店に出戻って来ました。今回でなんと5回目の販売となります。帰巣本能が極めて高いA型改DIIですね(笑)
ボディには擦れや塗装落ちなど通常の使用感があり、また巻戻しノブ側のレンジファインダー前枠付近のカドに軽微なアタリが見られます。底蓋には傷と軽微な凹みが数カ所見られるなど、長年にわたり現役で活躍してきたことを物語る出で立ちです。ほど良く使い込まれたニッケルのレンズを合わせて、雰囲気良くお使い頂くのが吉でしょう。
各部の動作正常。二重像、ファインダーの見え味も良好です。