独ツァイス・イコン製のコンタックス III型。レンジファインダー式35mm判カメラで、コンタックス II型に露出計を搭載したモデル。1936年3月、ライプツィヒでの見本市でデビューしました。
ブラコン I型は格好良いけれど信頼性が今ひとつ、戦後のIIa/IIIaは戦前ビオゴンが使えないなど、コンタックス使いの悩みは日々尽きませんが、このIII型なら全て解決?
露出計の操作方法は、まずフィルム感度を設定し、露出計のカバーを開けてから、巻き戻しノブの最下段の調整リングを回し、測定針を菱形のインデックス・マークに合わせます。このときに調節リングの目盛でシャッタースピードと絞りの組み合わせを読み取ります。光が弱い場合には、インデックス・マークではなく、露出倍数計が示す係数で補正することとなります。
露出計の背面部に軽微なアタリが一箇所見られます。他、わずかな擦れなどはありますが、目立った傷みも見られず、全体的に綺麗な外観です。
各部の動作正常。露出計は動作しています(精度には多少の曖昧さがあります)。ファインダーの見え味も良好です。
当店のお客さまが最近までバリバリ実用していた一台で、このまますぐに撮影をお楽しみ頂けます(レンズは必要ですが(笑))。