バルナック・ライカの最終モデル、ライカ IIIg。ライツの製品コードはGOOEF。
製造番号は93万台。1958年製。ライカMPやM3ブラック、軍用オリーブ、M2ボタンなどなど、魅力的なライカがわんさか出現してきた1950年代後半、ゴールデンエイジの製品です。
コストを惜しまず、設計・製造されたそのクオリティの高さは、眺めているだけでもウットリ。ライカ M3の技術も投入、パララクス補正付で50mmと90mmのブライトフレームを内蔵しています。ファインダーの見え味も素晴らしく、使い易さではダントツのバルナックライカ。
当店のお客様が30年以上前にドイツ本国で購入、大切にされていましたが、この度のフル整備でリフレッシュ。これからの活躍が期待されます。
トップカバーに光線の角度によりかろうじて見える程度のごくごく薄い擦れが2本ほど、底蓋全体に薄い擦れや線キズが見られますが、アタリや凹み、真鍮が出ているような箇所は無く、全体的に綺麗な一台です。
当時のままのグッタペルカも欠けなどは見られず、良好なコンディション。
2023年11月にOH済。巻き上げ、シャッター、セルフタイマーなど、各部の作動滑らか、快調です。ファインダーの見え味もスカッとクリア、二重像のコントラストも良好。
使えば分かる、IIIgは実用に大変に向くライカです。