LOOHW。1949/50年製の戦後のライカ IIIc。ライカ初のアルミ・ダイキャストボディを採用、これにより大量生産が可能となったエポックメイキング的なモデル。ライカ IIIbまでの板金ボディに比べて、横幅が3mmほど伸びました。これに伴いライカピストルもこのモデル以前と以降ではサイズが異なります。
グッタペルカ(貼り革)は、この時代にみられる鮫革風の仕上げになっています。通称シャークスキン。サラッとした爽やかな触り心地で、ジメジメしたこの時期にピッタリのバルナックライカ(笑)
本品は30年ほど前に、お客様がドイツの老舗ライカ販売店でご購入された一台。今回の整備でリフレッシュ。気持ち良く撮影をお楽しみいただけます。
底蓋に三脚脱着による同心円状の擦れ傷が多めに見られますが、他は綺麗な状態を保っています。トップカバーの美しさは特筆モノ。
IIIc、特にシャークスキンでメッキが綺麗に残っている個体はなかなか見掛けませんが、本品はかなり上位となるコンディションでしょう。クロームメッキはややシャイニーです。
2023年6月にOHを施しました。各部の操作感スムーズに仕上がっています。ファインダー、レンジファインダーの見え味もとてもクリアー。
小ぶりで握り心地爽やか、旧き佳きライツの魅力が詰まった一台。