ライカ IIIf レッドダイヤル。製造番号72万台。ライカM3発売年の1954年製造。ライツの製品コードはLOOHN。
ライカIIIcの後継機として1950年に登場したライカIIIf、初期モデルはセルフタイマー無し、シンクロ番号表記が黒文字(ブラックダイヤル)でしたが、後に赤文字(レッドダイヤル)となります。本品は1954年にセルフタイマーが追加されたIIIfの最終型。
高い完成度を誇るIIIfは、1957年までの8年間でバルナック型の中では最多の製造数を誇ります。生産台数が多く価格もこなれており、トラブルも少ないモデル。これからライカを始めたい方にも良い選択肢でしょう。
同世代の赤エルマーなどを合わせれば、バルナック入門にもピッタリ!
軍艦部の左手側エッジに小さなアタリが1点、右手側の角に小さな傷が1点見られます。他、全体的に使用による薄い擦れ、テカリが見られますが、使い倒すにはちょうど良い頃合いでしょう。
2025年2月にシャッター幕交換を含むOHを行いました。巻き上げ、巻戻し共にダイヤルの感触は良好。シャッター音は軽快に、セルフタイマーもきっちり作動します。
ファインダーにはガラスの劣化が少々見られますが、見え味は良好、二重像もくっきりしています。
機動力抜群のバルナックライカ、気兼ね無く街に山に持ち出して、ガンガンご使用ください。