スイスのピニオン社製造の高級一眼レフカメラ、アルパ 10dとマクロスイター 50mm f1.8の綺麗なセット。10dは1968年に発売、2974台製造されたと言われていますが、市場ではそうそう見掛けません。アルパの製造番号表によると、本品は1969年製です。
前のモデル9dから軍艦部のデザインを刷新。TTLメーターにシャッター速度を連動させ、シャッターダイヤルが不回転等間隔式となり、よりスクエアなデザインに改められました。
曲面と直線を上手く組み合わせたモダンなボディデザイン。本品は赤と金のクレストが付いた輸出モデルで、よりゴージャスな雰囲気。なお、ストラップの装着には専用の吊り金具が必要です。
レンズは人気の銘玉、マクロスイター 50ミリ f1.8。素晴らしい描写でボケ味も麗しく、近接撮影も可能なことから、更なる人気のオールマイティー・レンズ。番号一致の化粧箱と元箱が付属します。コレクションにも。
カメラもレンズも使用感わずかでとても綺麗な外観です。
2023年3月にファインダー内清掃とシャッター機構や露出計の整備を行っています。レンズはフルOH済み。各部、操作感滑らかに仕上がりました。10dとしては珍しく、露出計も適正に作動します(付属のアダプターとLR44電池2個で適正動作となるよう調整済です)。
レンズは後玉の端にコーティングの荒れが少々見られますが、実写にはまず影響無いでしょう。他、クモリ等も無く、スカッと抜けの良いガラスです。本来の写りが味わえるマクロスイターでしょう。柔らかで、色乗りの良い描写、とけるようなボケ味ををお楽しみ頂けます。
電池装填は、先にLR44バッテリー2個を電池室に挿入し(+が上になるように)、その後に付属の白いアダプターを入れ、蓋を閉めてください。順番が逆になりますと、蓋に付属する金具が干渉して閉まらない場合があります。